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ユニーク・ユニーカー (カフェ・ユニークの思い出)

逢わなくちゃ、ゆかなくちゃ
わからないとこじゃない
眺めてたノツノツも
今日からはやめにして
改めて訊かれても
何にも知らないよ

ユニイクなニヤニヤも
それだけでおもしろい
ストローはセレナイト
眠らない人の影
何にも知らないで
いつまでもそこにいる

忘れないで、はじけなくちゃ
明日からの私は
ソンブレロ、三十年
幽霊もないといふ
パロパロの上には
ロポロポの月が出る

( アルバム "Pheaty Garty Party" いまさらイスラエル 1999)

Dream Pop in the World

細い影になる
声が聞こえたら

もう一度閉じて
遠い世界のように

Dream Pop in the World
Dream Pop in the World Today


昨日のことだけ
忘れたいのなら

濡れたベンチより
降りしきる季節の側へ

Dream Pop in the World
Dream Pop in the World Today

( アルバム "D" いまさらイスラエル 未発表 )

砂漠の火ダルマ

光る階段の陰にあるアルマジロ
半分壊れたような目のハリネズミ
疲れた砂丘の前の青い煙の輪
長い隊商の列のらくだの火が燃える

砂漠にゆらめく火ダルマ
遠い砂漠の空にサハラを持ってゆこう
青い砂漠の空に、水筒を持ってゆこう
砂漠にゆらめく火ダルマ


沈む大洋の屋根にみる火ダルマ
風船の影が溶けて日が乾いた
拡がる砂漠の空に焚き火の火をつけよう
ツバメが忘れた傘で背中を燃やしちゃお

砂漠にゆらめく火ダルマ

           
( アルバム "Pheaty Garty Party" いまさらイスラエル 1999)

リトル・リリィ

風が動いてる
風が動いてる、止められない

なぞらうことばかり
とがめる人たちは私じゃない

紅いリリィの夢
接ぐ朝をそらして、壊して、
急ぐ花のよう

接がれた未来は
終わらない過去と同じことね

どうでもいいなら
もお少しこたえても変わらない

遠く離れていて
わからなくてもいいのに、なのに、
まだ知りたいの?


リリィなら、終わらないの
リリィの揉め事なんて、やめて!


気まぐれは許してね
秘密は一人だし、やめられない

寂しい人たちを
慰める約束は、いらない

熱いどこかの月
伝えたいのはピーナッツ、ドーナッツ
せかす花のよう


リリィなら、何処へでも
リリィを止めるのは、やめて!


( アルバム 「スワンの名前と場所」 いまさらイスラエル 未発表 )

スワンの名前と場所

雨の夜、私の降る、水の前に横たわる
昨日見えた砂の上に、同じ世界を組み立てる

早くこの長い時を終わらせて
同じ地球のように話したい
それでいいでしょ?


月の夜、一人だけで、揺れる世界を映し出す
風の吹く茂みの中、赤い炎に浮かぶ影

熱い言葉の中に沈み込み
遠い自分の前に息を止める
それがいいでしょ?

( アルバム 「スワンの名前と場所」 いまさらイスラエル 未発表 )